#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

絵文字とジェンダー -- いつもピンクを来ている「絵文字」の女の子像は変わるのか?

photo by Scott Beale

日本発の「絵文字」はアメリカのカルチャーをすっかり定着。「emoji」は英単語としてオバマ大統領も使うほど有名になり、世界中で、女の子たちは毎日1億個以上絵文字をやりとりしています。

しかし、これらの「絵文字」は女の子たちをきちんと表現できているでしょうか?

P&Gのキャンペーンの動画は、もっとも絵文字を使っている世代だと思われる10代の女の子にインタビューしています。

「絵文字は大好き。どんな気持ちでいるか表現することができるし……」

「うんこのマークが好き!」

それでは、彼らの愛する絵文字には、どんな女の子像があらわれているでしょう?

「いつもピンクを着ているよね」

「プロフェッショナルな絵文字がない……花嫁が職業ってこと?」

「スポーツしてるのは男の子ばっかり。自転車とか……」

「なんで女の子いないんだろ」

「あ、サーファーは女の子かな……?違う。単なるロン毛の男だった(笑)」

改めて見ると「アクティブな絵文字は男性ばかりで、女性の絵文字は、ヘアやメイクばかり。

P&Gのアソシエートブランドディレクターであり「Always #LikeAGirl」のリーダーを務めるマイケル・バートンさんは言います(参考記事)。「絵文字のなかの女性は、ピンク色を身につけ、お姫様であるか、または踊るバニーちゃんです。ネイルをして髪の毛をセットして……それだけです。他の活動は ありません。スポーツもなければ、仕事もない。この発見は衝撃的なものでした。もちろん現実には、絵文字よりもっと大きな制限があります。しかし、女性を型にはめ、制限するようなメッセージが絵文字のような無邪気なところにも隠れていることに気づいた時、私たちは変化を要求しようと考えたのです」

本コマーシャルの監督を務めたルーシー・ウォーカーはさらにこう付け加えています。「社会は、女の子たちをステレオタイプという型にはめる、さりげないメッセージを送る傾向があります。社会言語学を学んだ人間として、わたしは、 無邪気な言葉の選び方がいかに女の子にインパクトを持ってしまうかを知っています。今回インタビューした女の子たちが、絵文字について語るなかで、(携帯の絵文字という)選択肢がいかにさりげなく、社会的なステレオタイプを補強し、日々のなかで彼らが直面する制限を形成しているかについて気づいていくかを聞くのは、とても興味深いことでした」

この動画の最後では、女の子たちが「こんな絵文字が欲しい!」という思いを語ります。

  • 女子レスラー絵文字
  • 女子サッカー選手の絵文字
  • ジムで重量挙げをしている女子の絵文字
  • 自転車に乗っている女子の絵文字
  • 女性ドラマー
  • 女性警察官
  • 女性弁護士
  • 女性探偵
  • 超ワルな女の子の絵文字!

実は、多様性を求める声に応え、絵文字はこれまでもその種類を増やしてきました。以前は「白人」がデフォルトだったのですが、2015年のアップルのOSアップデートに伴い、iPhoneユーザーは、キャラクターの肌の色を自在に選べるようになりました。また、同性カップルらしい絵文字も仲間入りしています。絵文字という携帯の中の小宇宙は、現実と同じくらい豊かなものにしてほしいという声に、携帯メーカーが応えているのはよいことです。

今回の動画のなかで女の子たちが望んだ絵文字が、現実に絵文字コレクションに加わる日も来るかもしれません。

あなたはどんな「女の子の絵文字」を見たいですか?

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