#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

「SATCのミランダ」ことシンシア・ニクソンがNY州知事に立候補したよ!

シンシア・ニクソン (SEX AND THE CITY) 直筆サイン入り写真

今日の一番のニュースといえばこちらでしょう。

久しぶりに、ゲイセレブリティのニュースという感じですね。あ、アンダーソン・クーパーが長年の彼氏と別れて新しい彼氏とどうこうってのもあったか……。

シンシア・ニクソンは昔から政治的な活動をしたりパートナーのChristine Marinoniとともに教育について発言をしたりしていたので、立候補について意外性はありません。また Sex and the Cityでもシンシア・ニクソンは知的な弁護士ミランダ役を演じていたので、納得感はあります。

↑友情に厚いミランダ、好きだったなー!ちなみに、わたしは映画版は「あんまり」でして、皆パートナーがいなかったり安定しなくて苦しんでいたwテレビ版の方が好きですl自分もアメリカ来て、いろいろデートしてるのに、全然彼女ができなかった時代にドハマリしました(遠い目)

しかし、現在のニューヨーク州知事アンドリュー・クオモはかなりの強敵です。父親もニューヨーク州知事で昔の妻はケネディ家。彼も民主党で、これまでにすでに二期NY州知事を務めており、ニューヨークで同性婚を合法にしたり低所得者層の大学学費を無料にしたりなどのかなりリベラル寄りな人です。 政治の経験がないセレブリティーが政治家に転身するということに対して、不信感を持っている人も多いと思いますが、ま、大統領からしてトランプですしね。

シンシア・ニクソンがどこまで健闘するのか、楽しみです。

ところで、冒頭でも引用したように、ツイートでは、当初シンシア・ニクソンのこのニュースに対し「パワーレズビアン!」というコメントをしてしまいました。

しかし、彼女自身は「ゲイであることを選択した」あえていうならバイセクシュアルと自認をしているそうです(ずっと自分を偽ってきて、とうとうレズビアンであることを告白した、というようなナラティブは否定をしているようです)。

ここらへんの微妙な気持ちは、わかりづらいのですが、なんとなくわかるような気もします。

興味ある人はここらへん読んでみて〜!

Cynthia Nixon Clarifies Why She Once Said Her Sexuality Was A 'Choice' | HuffPost

Cynthia Nixon On Being Gay: 'For Me It's A Choice' | HuffPost

と言いつつ、女性と付き合っている女性を、すぐに「レズビアン」と称してしまったことに対して反省しました。

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歴史に残る名作になるポテンシャルはあった。ディズニー新作映画『Wrinkle in Time』の残念さとは

A Wrinkle In Time

ディズニーの新作映画『Wrinkle In Time』を観てきました。『Wrinkle In Time』は、日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは非常に人気のある同名の児童書『Wrinkle In Time』を原作とした映画です。続編も出ていてTime五部作となっています。

一応『五次元世界のぼうけん』として邦訳されているようですが知名度どうなんだろう?わたしは数年前まで知らなかったのですが、彼女のFちゃんが子供の頃何度も読んでいて大好きだった本だ……ということで、前から「ぜひ読んで」と言われていて、家にも本があったので、映画化されると聞いてものすごく楽しみにしていました。

A Wrinkle in Time (Madeleine L'Engle's Time Quintet)

A Wrinkle in Time (Madeleine L'Engle's Time Quintet)

↑ファンタジー小説っぽく、一部造語も入っていますが、全体的にとても読みやすく、洋書初心者の方にもおすすめできます。

『Wrinkle In Time』のあらすじ

四年前に宇宙物理学者の父親が謎の失踪を遂げたメグの一家。変人の弟チャールズ・ワレスと共に学校でいじめられ辛い思いをしているメグの前に、ある嵐の夜、不思議な魔女が現れ、「<テザラクト>は存在する」という。

メグにとっては聞き慣れない言葉だが、それを聞いて顔色を変えた母親。テザラクトとは、かつて父親と母親が共に研究していた存在だった。父親はまだどこかで生きている?

不思議な魔女たちに導かれ、メグとチャールズ・ワレスは、父親を救い出す旅に出る。

『Wrinkle In Time』の感想

一言で言うなら「悪くないのだけど、物足りない」。

大画面一杯に広がるなビジュアルは息が止まるほど素晴らしいし、自己受容の大切さを描いたメッセージ性も、多様性に目配りしたキャスティングも、素晴らしい。笑えるリース・ウィザースプーンも、偉大なるオプラも、『ハンガー・ゲーム』を思い出させるような派手なコスチュームも、楽しい。なのだけれど、なのだけど……何かが足りない……。

※キャピトルのファッション、好きだったわ〜!

正直、この感覚は、予告編を観た時から薄々感じていたものでした。そう、ティム・バートンの『アリス』に感じた落胆と非常によく似ています。ビジュアルが素晴らしいのに何か残念という点では『アバター』とかにも似てますネ。

ものすごく仰々しいビジュアルエフェクトにフォーカスしたために、物語のロジックや、ストーリー作りが大雑把に感じてしまったのです。

もちろん、ファンタジーなので、そこまで厳密に「メイクセンス」する必要はないのかもしれませんが、原作にはキチンと書き込まれているのに、映画のなかで雑に処理されているために「ん?」というまま進んでしまう箇所が多いように感じました。

原作に描かれていることを全ていれることは不可能だし、よい映画にするために、原作の要素を刈り込むことが必要で効果的な時もありますが、『Wrinkle In Time』ではそれがちょっと残念な方向に進んでしまったのかもしれません。

あ、でもね。『Wrinkle In Time』の映画のクライマックスはかなりぐっと来ます。色々いいましたが、子供には両手を挙げて観せたい!おすすめできる映画ですね。

ブラックプライドを掲げた監督

さて、ここで特筆すべきは、最近のディズニーの行動です。この『Wrinkle In Time』の予告編が出た時、わたしは正直いって「おお!黒人が主人公なのか」とびっくりしました。原作では当然のように白人の家族が想定されていたからです。確かメグの家族は赤毛の設定だったはず。*1

それもそのはず……というか、この『Wrinkle In Time』の監督は、過去に『グローリー/明日への行進(Selma)』や『13th』などの、かなり政治色というか人種色の強い作品でアカデミー賞にノミネートされたエイヴァ・マリー・デュヴァーネイ。

また、制作費1億ドルを超える作品の監督を女性が務めたのは、デュヴァーネイが3人目。そして、黒人女性がこの規模の映画の監督を務めるのはなんと史上初。

ということで、ここ数年吹き上がっていた「ハリウッドに多様性を」という呼びかけに、ディズニーがバッチリ答えているのがビンビン感じられてるわけです。

この作品だけではありません。『Wrinkle In Time』の直前に公開され、現在もボックスオフィスの一位を走り続けている『ブラックパンサー』も監督・脚本はライアン・クーグラーは黒人(そして黒人監督としては最高の公開週の興行成績)、さらに主要キャストもほぼ黒人オンリーという、ハリウッドのメインストリームとしては多様性に目配りをした内容になっています。

もちろん、両作品とも、そういう制作陣やキャストの人種「だけ」で評価することはできません。しかし「人種関係ないよね」という世界が実現していない現実においては、ディズニーが立て続けにこういう試みをしていることは、やはり評価するべきですし、素晴らしいなと思います。去年は『COCO』などでラテン系の文化を取り入れることもしていますし、『美女と野獣』ではゲイ表象なども魅せてきてますし……全ては『アナ雪2』への布石か。

は〜そう考えれば考える程、『Wrinkle In Time』の物語としての物足りなさがものすごく残念に思えてきてしまいます。

『Wrinkle In Time』は「上質な子供向けエンタメ」を越えて、本当にもっと面白くなるポテンシャルがあったし、その重要性を持っている映画だったと思います。(というか大体この古典作品を今映画化したこと自体、今、親となっている大人層を狙ってると思うのですが……)。

『Wrinkle In Time』の評価

  • ビジュアル度 ★★★★★
  • 多様性&ポジティブメッセージ度 ★★★★★★
  • 物足りない度 ★★☆☆☆

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*1:同じように原作では赤毛だったのに、ドラマでアジア人のキャスティングをされたのには『プリティー・リトル・ライアーズ』のエミリーがいます。

本田健とか斎藤一人にハマるのは、ちゃんと読書してこなかった人なんだろうな…とか適当なことを言ってみる

最近とある人にオススメされて、読んでみた本がある。

 

人生の目的 ~自分の探し方、見つけ方~ (だいわ文庫)

人生の目的 ~自分の探し方、見つけ方~ (だいわ文庫)

 

 

あまりにどこかで読んだことがあるような話ばっかりで、薄っぺらくてえ、この本のどこがどういいの?とビックリした。

 

しかも、一冊の本の中で、主張していることがコロコロ変わる。人生の目的を見つけようと言ってみたり、人生の目的なんてないんだと言ってみたり。人生の目的はワクワクすることの周りにあると言ってみたり、今まで苦労して来たことの周辺にあると言ってみたり。

 

もちろん、その場ではなんとなくそうかな?と思えるようなゆるふわなことしか言ってないので、ぼんやり読んでいると矛盾も感じないのかもしれないが、基本的にはどこかで聞いたことがあるようなことのツギハギであって、この人の独自の考え方だとか、そーゆーのは全くなかった。

 

しかし著者の本田健は結構沢山本を読んでたり、セミナーを行ったりで、たいそうお金を稼いでいるようだ。

 

それだけ沢山の人に支持されてるのだから、中にはためになる本とかもあるのかもしれない……と無理やり考えてみてるが、とにかくこの本は無駄だし読む価値なし。

 

しかし、思春期に、生きる意味って?と悩み哲学の本を読み漁ったりしたことのある人は、こーゆーのにはハマらないんだろうと思う。

 

あとは斎藤一人やありがとうおじさん的なのもそう。そーゆーのを他人に勧めてくれる人はその人自身に効果があったならよいけど、人に勧めるのには慎重になった方がよいよね。

 

成功するために!とかお金を稼ぐうえに!ってので、例えば自分の能力を高めるために努力しることがスタンダードの解決法だとすれば、こーゆー安易な自己啓発とかで一発逆転しようとするオルタナ系の解決法は時に危険なものかと思う。

 

友達を失うことが怖い

Lonely



わたしは友達を失うことが悲しくてしかたない。

 

恋人と別れるのも怖いのだが、まだ、それは「辛いけど必要なこと」として受け入れられる。

 

 

わたしが逆に受け入れがたいほど辛いのは、昔友達だった人で、好きで、仲良くしてたのにいつのまにかそうじゃなくなってしまうことだ……。

 

 

わたしは割と人間関係は淡白で、どーでもよい人のことはどうでもよい。マジで。よく、彼女とか友達からは「みんなに好かれたがってる」と言われるが、そんなことは全然なくて(もちろん嫌われたらそれなりにショボンとはするけど)、どーでもいい人と疎遠になっても「まぁこういう運命だよな」くらい思ってる。

 

 

だが、しかし、運命に逆らいたい時もある。

 

ずっと仲良くしたい友達と、なぜかだんだん疎遠になってしまうこと、あるじゃん。

 

それが運命の流れなのかなと思いながらも、でも逆らいたいから話しかけてみたり、遊ぼうと誘ってみたり、でも、何かが前と違うというケース。

 

Claireのことは好きだけど、前から何か、なんていうのかな?怖い時があった。どこかで馬鹿にされていそうな気がして、怖かった。

 

そして今彼女と友達の糸が切れそうな気がするのだが、それがとてもさみしい。

 

黙って座って友達の糸が切れていくのを見つめるのではなく、自分から連絡して、ねえ、久しぶり。元気?会おうよ、久しぶりじゃん。会いたいよって言えばいいんだろうけど。わたしはどうもそんな時に、断られたら嫌だなって思ってしまって、断られるのが怖かった。

 

嫌われてるって思うのが怖かった。

 

好きな相手から拒絶されるのは、いつだってほろ苦くて辛いもんね。

 

でも、その恐れを乗り越えて、リスクを取ったものだけが、大いなる果実を手にすることができる。

 

 

 

 

スーパーヒーローものが苦手でも楽しめる!マーヴェル『ブラックパンサー』感想(ネタバレあり)

Marvel's Black Panther: The Art of the Movie

『ブラックパンサー』のあらすじ

アフリカの秘境に位置する小国ワカンダ。この高度な科学技術を誇る超文明国で、先代ティ・チャカに代わり、その息子ティ・チャラが新国王に即位した。彼の使命とは王として国を治めながら、漆黒のスーツに身を包んだ闇のヒーロー「ブラックパンサー」として希少鉱石ヴィブラニウムを守ることだった。ダイヤモンド以上の硬度を持ち、ウラン以上のエネルギーを放出するヴィブラニウムによってワカンダは他国を圧倒する科学技術を手に入れた反面、表向きは発展途上国として孤立主義を採り、他のアフリカ諸国が白人によって征服された中でも500年に渡って平和と独立を保つことができた。だが、世界のパワーバランスを変えてしまうほどの価値があるこの地下資源の秘密が知れるとワカンダも他国の攻撃を受ける恐れがある。ワカンダ国王は代々、ヴィブラニウムの秘密を守るためブラックパンサーとして活動していた。しかし、チャカの死とそれに伴うアベンジャーズの分裂騒動にチャラがスーツを着て参加したため、ブラックパンサーの存在を世界に知らしめてしまうことになり、ワカンダは大きな危機が迫っていた。(Wikipediaより)

『ブラックパンサー』の感想

想像を上回る面白さ!でした。

わたしは、アヴェンジャーズとか、マーヴェルシリーズはあまりそんなに好きではありません。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』とかも劇場で観たのだけれど、途中意識が飛んでしまって、よく覚えていない、というていたらく。決して「苦手」というわけではないのですが、スーパーヒーローものって「世界観」とか、以前から共通して出て来るキャラクターとか、「お約束」が多いじゃないですか。わたし、そういうのがよくわかんないというか、苦手なんですよね。だから、サーガ系の超大作も苦手です。『スターウォーズ』とかも、『フォースの覚醒』の時に一念発起してイッキ見してようやく理解できるようになりましたが、それ以外の『スタートレック』とか『指輪物語』とか苦手です。『ハリポタ』ワールドはなんとかわかります。

そんな状態でこの映画を楽しめるのだろうか?かなり不安だったものの、観始めると、そんな不安は一気に吹き飛びました。マーヴェル世界のスーパーヒーローに対する背景知識がなくても十分楽しめる良質なエンターテイメント作品でした。

特にわたしが気に入ったのは、敵役のマイケル・B・ジョーダン演じるエリック・キルモンガー。美形すぎっ!登場の時のインテリっぽい眼鏡姿もかっこいいし、ティチャラを倒すために現れ、自分の素性を明かすところもキャア!って感じだし、その後決闘シーンで魅せる肉体美もセクシー!

また、他にも『それでも夜は明ける』のルピタ・ニョンゴや、『ウォーキング・デッド』のミショーンことダナイ・グリラ、母親役のアンジェラ・バセット、フレッシュな妹役のレティーシャ・ライトなど、美形の役者がてんこ盛りです。あ、もちろん主役のチャドウィック・ボーズマンもよい味だしてます。

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あとは、ケンドリック・ラマーの音楽もめっちゃいいし、監督も「ちゃんと」黒人を起用しているし(これについては別エントリたてます)、それでいてきっちりヒットに仕上げているし。なんというか、ディズニーのエラさが際立つ作品でした。

富は分け与えるべきか?

さて、そんな高評判だらけの映画『ブラックパンサー』ですが、なかなか考えさせられるテーマも含んでいます。それは、自国が恵まれている時、その富を分け与えることによって、同胞を助けるべきなのか?という問題。

映画のなかでは、ワカンダ国は、「アフリカのなかの隠れた超先進国」という設定。その秘密ははるか昔、墜落した隕石に含まれていた希少な鉱物「ヴィブラニウム」です。ワカンダはこの胃ヴィブラニウムを独占することによって、高度な科学技術と富を享受しています。

でも、ワカンダの国外に目を向けてみると、同じような立場のアフリカ諸国やアフリカン・アメリカンたちは貧困にあえぎ、苦しんでいます。そんな時、ワカンダはどうするのが正しいのか……?これは、恵まれた立場として先進国に暮らす自分にとっては大きな課題として刺さってきました。

映画のなかでは、ワカンダは最後に非常に映画らしいオプティミスティックな選択をしますが、これが続編ではどう描かれていくのか……?非常に興味津々です。

『ブラックパンサー』の評価

  • アクション度 ★★★★☆
  • ブラック・イズ・ビューティフル度 ★★★★★
  • 何も知らずに観ても楽しめる度 ★★★☆☆

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