(追記:マラソンと生理についての情報をお探しの場合は、こちらもご覧ください。
ナプキン?タンポン?生理用品なしは「不衛生?」 女性ランナー向け「生理とマラソン」情報&便利グッズまとめ - #あたシモ)
タンポンなしで出血しつづけながらフルマラソンを完走した一人の女性のことが話題になっています*1。
この女性はM.l.A.やシーバリー・コーポレーションのために演奏したこともあるドラマーのキラン・ガンディー(Kiran Gandhi)さん。ミュージシャンとして卓越してるだけではなく、ハーバード大学でMBAを取得しており、フェミニストでもあるかっこいい彼女ですが、はじめから、出血しながらマラソンを走ろうと思っていたわけではありません。ロンドン・マラソンに向けた一年間のトレーニングのなかで、実際には生理中に走ったことはなかったそうです。しかし、ロンドン・マラソンの前日に、出血が始まってしまいました!うわー。初め、キランさんはタンポンをつけながら走ろうと思っていたのですが、その後、考えを変えます。
フルマラソンを走っているランナーに向かって「キレイにしろ」とか、なんだかんだ言う人は一人もいません。
- マラソンを裸足で走る人
- 歌いながら走る人
- コスチュームで走る人
……マラソンランナーは皆好きな恰好で好きなようにマラソンを走っているのです!
キランさんはこの機会を利用して、タンポンなどの生理用品が手に入らない人々へのアウェアネスを高めると同時に、生理が「恥ずべきもの」とされている社会、みんなが痛みや不快感に耐えながらも、職場などでそれを表現することはできず、表面上はなんてことない顔をしなければいけない社会へ挑戦することに決めたのです。
そして、マラソン体験について綴ったブログ投稿で、女性の貧困や生理について、以下のような事実を紹介しました。
- 全米で4000万人以上の女性が貧困に苦しんでいると言われています
- 生理ナプキンやタンポンの値段は平均70ドルです(そして、これはフードスタンプ*2では買うことができません!)
- インドでは、生理ナプキンやタンポンを使っているのは、女性のうち12%です
- アフリカでは、66%の女性が、初潮を迎えるまで生理について学びません
わたしもランニングしてるのですが、女性ランナーにとって「生理とどうつきあうか」「レース当日に生理になっちゃったらどうするか?」ってなかなか大きな課題。それでありながら、あんまり表に出てこない情報なので、困ったりするんですよね。
初めこの話を聞いた時は「えっ!なんで?」と思ったのですが、わたしは普段当然のように生理用品を使ってますが、それが当然ではない人たちがいることを忘れてはいけないなーと改めて思いました。そして、普段の生活の中でいかに生理が汚いものとか、過度に性的なものとされてしまっているか。そりゃ血だから、汚れたら洗わなきゃいけませんが、単なる出血と比べて、月経の忌み嫌われ感というか、タブー感すごいもんね。
日本でも、コンビニとかで生理用品を買うと丁寧に中身の見えない紙袋に入れてくれますが、そもそもそんなに生理ってそんなに隠さなきゃいけないことなんですかネ?そんなことも考えさせられました。
わたしの使ってる生理用品
ちなみに!
わたしは布ナプキンを愛用してます。
普通のナプキンってずーっとしてると結構ムレたりかぶれたりすると思うのですが(おむつと一緒^^;)布ナプキンは通気性がよいのでめちゃくちゃ快適ですよ!(多い日や外出する時は普通のナプキンも使ってますが、家ではほとんど布ナプキンです)あと、生理の始まる前とか終わりかけの時とかのナプキンの消費量ってかなりバカにならないと思うのですが、そこらへんも節約できて経済的。
布ナプキンと一緒に買ったDIVAカップ(月経カップ)の方は、残念ながらカップの装着がどうしてもうまくいかず、現在あまり使っていません。ただ、タンポンも一番初めはうまく入れられずに四苦八苦して諦めていましたが、数年後に頑張って再挑戦したらできるようになったので!月経カップもそうなるかもしれません。
月経カップについては、まきむぅのこの記事が面白いのでおすすめです↓
またいつか月経カップに挑戦しよう!と思えました。
*1:https://medium.com/absurdist/going-with-the-flow-blood-sisterhood-at-the-london-marathon-f719b98713e7
*2:アメリカの社会福祉制度の一つ。低所得者向けの食料引換券