今回はClexaconという、クィア女性のためのコンベンションを紹介します。
Clexaconとは?
クレクサコンは、LGBTQ女性のエンタメファンイベントです。いわば「コミコン」や「アニメエキスポ」のクィア女子版というような感じでしょうか?ドラマの出演者たちと会って写真が取れたり、パネルで裏話が聞けたり、ファンの友達が出来たり、コスプレしたり、グッズを買えたり、二次創作物のコーナーがあったり、まあそんな感じです。
基本みんなクィアかつ、好きな作品のオタクなので、知らない人とでも話しやすい独特の雰囲気があります。
Clexaって何?
Clexaとは、THE 100というドラマに出てきたキャラLexaとClarkeのカップリングの略称です。アポカリプスな世界を舞台としたドラマの中で、ライバル同士だったクランのリーダーの女性キャラClarkeとLexaが突然のキス!それから色々あってやーっと結ばれた♥と思ったら、まさにあっという間にLexa は殺されてしまったのです。←まじであっという間過ぎて呆然。
これがファンの怒りを巻き起こした。
この頃、他のエンタメでも、クィア女性がガンガンドラマの中で殺されまくっており、それに対する批判が「Bury Your Gays」というハッシュタグというなどを通じて高まっていました。もっとまともなクィア女性の表象を求める機運が強くなってきていたのです。
詳しくは、以下の記事を読んでみてください。
ということで、2017年に始まったクレクサコンには、トリビュートとしてか彼らの名前がついているのでした。しかし、一部にはこの命名も白人中心的だと批判があるようです。白人のクィアキャラが死んだ時には大きな話題になるのに対し、黒人のクィアキャラに対しては同じくらいの注意が払われていないためです。この指摘は的を射ていると感じますし、クレクサコンの運営者はこれらの批判に意識的に向かい合っていると思います。
過去に「Clexacon」に登場したセレブたち
「Clexacon」には様々なセレブが登場しています。
クレクサコン 2017年のゲスト
- エミリー・アンドラス(『ロスト・ガール』『ワイノナ・アープ』ショーランナー)
- エイミー・アッカー(『パーソン・オブ・インタレスト』出演)
- キャサリン・バレル(『ワイノナ・アープ』出演)
- エリス・バウマン(『カーミラ』出演)
- リン・チェン(『素顔の私を見つめて…』)
- ミシェル・クルーザック(『素顔の私を見つめて…』)
- アリス・ウー(『素顔の私を見つめて…』監督・脚本)
- ガブリエル・クリスチャン(『South of Nowhere』出演)
- マンディ・マスグレイブ(『South of Nowhere』出演)
- エリザベス・キーナー(『Lの世界』出演)
- サラ・シャヒ(『Lの世界』『パーソン・オブ・インタレスト』出演)
- シャミン・サリフ(『ストレートじゃいられない』監督・脚本)
※あくまで、一部です!
クレクサコン 2018年のゲスト
上とほぼ同じなのですが、『South of Nowhere』や『Lの世界』『素顔の私を見つめて』関係者が消えています。その代り、『スーパーガール』や『ワンデイ』『ブラックライトニング』『進撃の巨人』の関係者が登場しています。←サラ・シャヒは『パーソン・オブ・インタレスト』の関係者として続投!
- イザベラ・ゴメス(『ワンデイ』出演)
- カイラー・リー(『スーパーガール』出演)
- ケイティー・ロッツ(『レジェンズ・オブ・トゥモロー』出演)
※あくまで、一部です!
クレクサコン 2019年のゲスト
そして今年のゲストは!こちらから見てください(手抜き)。
『Clexacon』の雰囲気
『Clexacon』の雰囲気を知るには、参加された方のブログや写真などを見るのが一番でしょう!
2017年のレポ。この年はSouth of Nowhereのギャブリエル・クリスチャンとマンディ・マスグレイブ(spashley)が来ていたようで、すごく見逃したのが悔しい。
わたしも去年参加しました。
もちろん、英語でclexaconと検索すればわんさかリソース出てきます!
コンベンションの意味
クレクサコンは、LGBTQイベントではありますが、プライド系ではありませんし、また政治的な主張なども掲げてはいません。あくまでファンが盛り上がるイベントの中に「エンターテイメントにおけるXXXのレプリゼンテーション」などのパネルが入っている感じです。
日本では、「コンベンション」のあり方がちょっとアメリカとは異なりますし、そもそもテレビドラマも、数年間続いていくような形ではありませんが。やはりエンタメの側面で、よりよいLGBTのリプリゼンテーションが必要なことには代わりありません。
法的保護を求める活動と同時に、このような人々の意識を変えていくような「ソフト面」の活動もとても重要だと思います。プライドイベントとはまた違う「コン」イベントに、ぜひ、足を運んでみてください。