ハッキングを通じて社会活動をする「ハックティビスト」集団「アノニマス」が、1000人以上のKKKの会員情報を公開すると予告しています。
約1年前、ミズーリ州ファーガソンで黒人の少年マイケルブラウンが警官に殺された事件を契機に始まった「黒人の命だって大切だ(Black Lives Matter)」という人種差別反対運動。白人至上主義団体であるKKK(クー・クラックス・クラン)は、この抗議活動の参加者に対して殺害予告などの脅迫行動に出ていました。
アノニマスは、これに対し「自分たちは内心の自由・表現の自由は守るけれども、KKKの殺害予告は危険だ」として、KKKに反対するキャンペーン「#OpKKK」を開始。KKKのウェブサイトやツイッターアカウントの乗っ取りなどのサイバー攻撃を行いました。
アノニマスは、約12年前に誕生した草の根団体で、これまでにサイエントロジー、ペイパル(ウィキリークスからの支援を)などに対してサイバー攻撃を通て、批判・抗議活動などをしてきました。
KKKは、南北戦争後に設立された秘密結社で、アメリカで最古のヘイトグループのひとつです。彼らのトレードマークは、白く尖ったフードで、これは彼らの身元を隠すための衣装のようです。実際に、黒人をリンチして殺したり、店を襲撃したりという事件を起こしてきました。また女性を誘拐して強姦し、それが原因で被害者の方が亡くなったりもしていますね。
KKKについては数年前こんな記事を書きました。
↑今はもう検索結果変わっちゃってるみたいですけどね……。
現在は、オリジナルのKKKは解散しているのですが、白人至上主義を受け継いだ団体が今もいくつか活動しています。わたしが今住んでいるカリフォルニアもラテン系やアジア系が多い地域であるにも関わらず、KKKのチラシがつまった袋が発見されたりしており「白人至上主義」は根強く残っているようです。
わたしは人がインターネット上で匿名でいる権利は大事だと思っています。しかしそれは特に政府や権力から個人が自由であるために特に重要なのだと思っていて、差別撤廃を求める社会運動を暴力の予告でもってやめさせようとするような卑怯者を匿名でいさせるためにあるものではありません。KKKは、白いフードを被って活動しますが、それって結局顔を隠さなきゃ活動できないっていうことで、特に、現代において実名を出してこーゆー活動するのは「ヤバイ」っていうことは彼らも理解してるわけですよね。
アノニマスの活動には賛否両論あると思いますが、わたしは本件についてアノニマスを支持します。
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