前回に引き続き、美容業界ネタ。
続きを読むDoveの炎上
Okay, Dove...
— Keith Boykin (@keithboykin) October 8, 2017
One racist ad makes you suspect.
Two racist ads makes you kinda guilty. pic.twitter.com/hAwNCN84h2
Doveが盛大に炎上中である。
ボディウォッシュを使うと黒人が白人になるかのような動画を含むフェイスブック広告は、公開直後から炎上し、Doveは謝罪に追い込まれた。しかし、石鹸業界において、黒人が白人になるという表現は古くから存在し、批判し続けられてきたもの。そんな「どう考えてもだめ」な表現がなぜ今そもそも承認されたのか?という疑問がわく。
Doveは、13年間続く「Real Beauty」というマーケティングキャンペーンを通じて、美の多様性を訴えてきた。そのあり方にはさまざまな受け止め方はあるものの、一定の評価は受けてきた。そういう意味でDoveは何も考えていないブランドではないはず…だとわたしはは勝手に思っていたのだけど、もしかして……本当にアレなのかしら?
今回の広告動画がどういう経緯で出てしまったのか、詳細はまだ不明だが、Doveのような経験豊かなファームであっても、このような間違いを犯すというのは覚えておいて損はなさそうだ。同じ企業でも経営陣や使うエージェンシーによって、大きく方向性が変わったりする。広告は本当に難しい。
Dove ダヴ 泡ボディウォッシュ プレミアム モイスチャーケア ポンプ 450g
- 出版社/メーカー: ユニリーバ・ジャパン
- 発売日: 2016/09/13
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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カムアウトの本質は「セクシュアリティを公表すること」ではない
たまにはセクシュアリティについて書こうかな。実は、最近は、セクシュアリティについてや、LGBTを巡るポリティクスだけに特化して何かを言うことにはあまり興味がないのだけど、カムアウトについて、感じていたことをちょっと書く。
と言っても、まぁ、以前ツイッターに書いたことの繰り返しなのだけど。
カムアウトってさ、単にセクシャリティを相手に言うって話じゃない。
— イチカワユウ (@yu_ichikawa) 2017年9月9日
それは自分で自分をどこまで受容しているか?ってことと、周囲に自己開示をどこまでできる環境にいるのか?って言う2つの要因が絡み合ってる。
多くの場合、本人の選択でカムアウトするしないとか、する必要性がないとかってゆー話にすりかえられちゃうけど、そもそも重要なのはこの2点。
— イチカワユウ (@yu_ichikawa) 2017年9月9日
その2点が満たされない状態で自由意志とかあり得ないし。逆に言うとその2点が満たされてればTPOによって言わないとか当然ある。
カムアウトの話してると「別にわざわざ言う必要ない」とか、「カムアウトを強制するな」論者が根強く出てきて、いろんな意味での抑圧を感じさせるのだけど、カムアウトって、究極的にはセクシュアリティを言う、言わないの話じゃないんですよね。
と言うのは、オープンリーゲイとして生きてても、TPOによっては彼女がいるとかそーゆー話をしないケースなんて普通にあるし、かと言ってそれをテコにして「言う必要がないならクローゼット」と言うのも欺瞞だと言うことを強く感じているため。言う必要がない、と、言えないって、全然違うんですよね。
わたしはカムアウトの本質は上で書いた通り、
①自分に嘘をつかず、やりたいように生きてるか?
②周囲にどの程度自己開示できる環境にいるか?
の二つだと思ってます。
①はもう、あたり前だと思うんだけど、意外に②も大事なんですよ。人と人が仲良くなる時に、自分から自分の情報を開示することってすごい重要だし、効果的なんです。とゆーかプライベートな情報をペラペラ開示しなくても「隠さなくてよい」と思えること自体が無意識に与えてるって言った方がいいのかな。
それができない環境って、自分では「何の問題ない」と思ってるつもりでも、実はジワジワと影響が出てると思う。
その影響は、あまりに微妙すぎて、自分がそこにいる間は感じないのだろうけど、その環境を離れた時に初めて、「あ、我慢してたんだ」「ずっと無意識に隠してたんだ」ってわかる。
ミュージカル『ハミルトン』歌解説一覧(ネタバレあり)
ミュージカル『ハミルトン』の歌の意味をものすご〜く簡単に紹介します。
で、ちょっと説明すると、『ハミルトン』ってもともと歴史的な話で(日本で言うと『勧進帳』とか『忠臣蔵』的な存在?)、アメリカでは大体の結末を知っているそうです。そこで、ネタバレをそれほど気にせず、歴史はもちろん、用語や登場人物などガッツリ下調べをしてから観た方が楽しめると思います!
もっとも、基本的にはバーとハミルトンのライバル物語であり、また、恋愛的要素や親子愛の要素もあるので、歴史に弱い人でも楽しめます。
- ACT I
- Alexander Hamilton
- Aaron Burr, Sir
- My Shot
- The Story Of Tonight
- The Schuyler Sisters
- Farmer Refuted
- You'll Be Back
- Right Hand Man
- A Winter's Ball
- Helpless
- Satisfied
- The Story Of Tonight (Reprise)
- Wait For It
- Stay Alive
- Ten Duel Commandments
- Meet Me Inside
- That Would Be Enough
- Guns And Ships
- History Has Its Eyes On You
- Yorktown (The World Turned Upside Down)
- What Comes Next?
- Dear Theodosia
- Non-Stop
- ACT II
- What'd I Miss?
- Cabinet Battle #1
- Take A Break
- Say No To This
- The Room Where It Happens
- Schuyler Defeated
- Cabinet Battle #2
- Washington On Your Side
- One Last Time
- I Know Him
- The Adams Administration
- We Know
- Hurricane
- The Reynolds Pamphlet
- Burn
- Blow Us All Away
- Stay Alive (Reprise)
- It's Quiet Uptown
- The Election Of 1800
- Your Obedient Servant
- Best Of Wives And Best Of Women
- The World Was Wide Enough
- Who Lives, Who Dies, Who Tells Your Story
差別的な言動を指摘された時の人の反応あるある
クィアに限ったことではなく、いろいろな場面で見かける行動をまとめてみました!
「そんなつもりはなかった」「差別の意図はない」と、自分の内面を説明する。
「自分にはXX(問題となっているマイノリティ)の友達/家族がいる」と言う。
「そのXXの知り合い自身も自分と同じことを言っていた」と言う。
「指摘するやり方がよくない」と言う。←言い方が怖い、感情的、攻撃的、怒りすぎ、傷ついたなど。
「(自分は味方だったのに)そんな言い方では味方を失うよ」とほのめかす。(自分は味方だったのに、これからは敵になる、的なことを言うのって脅しだよね…)
「自分もOOOOという側面(問題になっている)ではマイノリティだ」と主張する。(や、マイノリティが別の属性のマイノリティを差別することなんて余裕にあるんですけどね)
「あなたこそがXXを特別視している差別者だ!」と逆に告発する。「特別視してるから差別だと感じるんじゃないか。自分はXXを対等に(普通の存在として)扱っているから、差別じゃない」とかね。
「あなたこそが自分を差別する差別者だ!」と逆に告発する。逆差別っていう言葉には要注意。
「学びたいので、一からすべてわかりやすく教えてくれ」と要求する。書籍を読んだりブログ読んだり。自分でも少しは謙虚にできることってあると思うんだけどね……。