ハリウッドはとても白人中心的な業界だ。作り手の側もそうだし、画面の中もそう。
今「ハリウッド映画の中で、有色人種のキャラクターが発言しているシーンだけを編集してみた」とでも言える動画シリーズがバズっている*1。
メインストリームのハリウッド映画の中で有色人種が話しているセリフだけを拾うと、こんなに短くなってしまうのだ!
映画『her/世界でひとつの彼女』はこんな感じ。
『アメリカンハッスル』はこう。
ともに二時間を超える映画なのだが有色人種のキャラクターによるセリフはたったの一分以下!
『イントゥ・ザ・ウッズ』に至っては、有色人種によるセリフが全然ないっ!
いやー。ここまで極端だとは。普通に映画観てる分には意識してなかったんだけど、こうやって見せられるとびっくり。あまりに短すぎて笑っちゃうんだけど、やっぱちょっと悲しい。
↑昔こんな記事も書いたなー(遠い目)
ハリウッド映画は、原作が「アジア人」の役なのに、映画化されると白人になったりっていうのも、ホント多い。映画の中で「アジア系とのハーフ」の役なのに、役者は白人がキャスティングされるというようなこともある。最近では、ハワイを舞台にした映画『ALOHA』が激しく批判されて、監督が謝罪に追い込まれた。
「○○人は死ね!」的なのとは違うけど、こうやって「存在を消される」というのも立派な人種差別の一種。こういう風にさまざまな形での批判がなされることで、少しずつでもメディアにおけるマイノリティの表象が改善していくといいな。
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