連邦憲法に違反するような法律が次々と成立しているフロリダへの旅行や移民を考え直すように多くの団体が呼びかけている。
黒人コミュニティ
3月24日、NAACPフロリダ州会議は、NAACP理事会に対し、黒人コミュニティがフロリダ州への訪問や 移動を避けるよう促す旅行勧告を出すよう求めることを全会一致で決定した。
理事会会長のレオン・W・ラッセルは、こう述べている
「本勧告は、デサンティス知事の行動がいかにひどいものであるかを明確に示している。ブラックヒストリーを意図的に消したり、誤認させようとする試みは、包括的な教育の基礎に対する直接的な攻撃である。黒人の歴史はアメリカの歴史なのだ」
クィアコミュニティ
4月11日にはEquality Florida(LGBTQ)コミュニティの完全な平等を確保することを目的とした最大の市民権組織)は、同様に、フロリダ州に短期または長期の旅行、または同州への移住を検討している人々の健康、安全、自由を脅かす危険性を警告する旅行勧告を出すという特別な措置をとった。これは、LGBTQコミュニティへの敵対、
リプロダクティブ・ヘルスケアへのアクセスの制限、銃安全法の廃止、人種的偏見の助長、書籍の禁止やカリキュラムの検閲による公教育への攻撃といった法律の成立を受けたものだ。
Equality Florida Issues Advisory Warning For Travel | Equality Florida
移民
移民の権利を守る団体Florida Immigrant Coalitionは、以下のように注意喚起している。
*フロリダ州のすべての地域への旅行は、有色人種、訛りのある言葉を話す人、外国人旅行者にとって安全でない可能性があるため、細心の注意を払う必要があります。ロン・デサンティス知事が支持し、Legislative Leadershipが導入した違憲立法により、フロリダ州のすべての郡で、人種プロファイリングに基づく嫌がらせ、拘留の可能性、家族分離の可能性が高まるリスクがあります。 *
ウェブサイトでは、英語、スペイン語、フランス語、アラビア語、中国語で情報発信をしている。 floridatraveladvisory.com
そろそろディズニーランドワールド行きたい……って思ってたけど、それどころじゃなかった。正直、わたしはクィアで訛りのある英語で話すけれど、だからといって「見た目だけでプロファイリングをされて超不利益を受ける」危険性は少ないと思う。けれど、たとえ自分に実害がないとしても、今そういう状態にあるフロリダに旅行に行ってお金を落とす、ということ自体個人的にはやりたくないので、しばらくフロリダ旅行はなしかな。
フロリダは、ニューヨークとか東海岸に住む人達の引退先としても人気のイメージなのだけど、正直、同じくらい天気がよく嵐もすくない南カリフォルニア住民からすると、「移住」しようというほどでもない。仕事とかでどうしても仕方ない場合を除き、しばらくはフロリダから遠ざかって暮らそうと思う。