マックカフェとして展開している台湾のマクドナルドが、息子から父親へのカムアウトをテーマにしたコマーシャルを発表し、話題になっています(参考記事)。
場所はマックカフェの店内。重苦しい雰囲気のなか、無言で向き合う父親と息子。
息子のコーヒーカップには、「我喜歡男生(僕は男が好きだ)」と書かれています。 父親は苛立ったように立ち上がり、立ち去ります。
「パパ」
見捨てられたと思ってうなだれる息子。
しばらく経つと父親は自分のコーヒーを手に戻ってきます
無言のまま、息子のペンとカップを手に取り、何かを書き足す父親。三文字書き足されたカップには「我接受你喜歡男生(お前が男を好きだということを、受け入れる)」という文章が書いてありました。
かすかに微笑む父親。「もっと暖かな会話をしよう」というコピーで広告は締めくくられます。
既に再生数は100万件を越しており、反応は概ね好意的。「アイラブユーベイベー!」的な愛情表現ではなく、このように抑えた形での感情表現というのは、極めてアジア的ですよね。わたしも自分の親にカムアウトした時こんな感じだったんで、かなりぐっときて泣いてしまいました。
台湾はアジアのなかでももっともLGBTに対して進歩的な国のひとつであり、同性婚は法制化されていないものの、国民の71%が同性婚を支持するという調査結果が出ています。もちろんアンチゲイの人はどこにでもいるので、今回の広告に対しても「マクドナルドをボイコットしよう」とか言ってる団体はいるようですが、それよりも、マクドナルドよくやった!という人の方が多いと思います。
広告動画は以下から見ることができます。ほとんどセリフがないのですが、言葉を使わなくてもここまで通じるって素晴らしい。
広告は世相を映す鏡。海外の事例ばかりじゃなくて、日本でもLGBTが登場する素敵な広告がもっと見たいです。
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