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#あたシモ

虹の向こう側

ほんの数年前まで「同性婚なんて夢のまた夢」だと思っていた

photo by Adam Mulligan

ニュースをウォッチしていると、メディアの報道があてにならないというのが、よくわかる。いや、もちろん、現状を理解する上で、ニュースを見るのは大事だ。でも、メディアによる分析が、全然当たらないことも多い。一年前、ドナルド・トランプやバーニー・サンダースがここまで躍進するとは誰も予想していなかっただろう。皆、訳知り顔でもっともらしいことを言ってた。でも今現状を見てご覧よ!すごくない?

そこから学べるのは、大手メディアの分析も、結構当たらないということだ。

過去を振り返ってみても、重要な運動は、皆路上で草の根的に始まった。始まった時は誰も、それが「こんなに大きなうねり」になるとは思っていなかった。ストーンウォールも、ティーパーティーも、そうだった。官邸周辺だけを見ていても、世の中の「動き」はわからない。

数年前、わたしが「提案8号(プロップ8)」をきっかけに、LGBTの権利擁護運動に興味を持ち始めた時、いわゆる「ゲイの人権擁護活動」は既に路上を離れ、メインストリームといってよいくらいには、歴史も資金も分厚くなっていた。それでも、まだ「自分が生きている間に全米での同性婚が実現するかどうか」というのは、微妙だと考えていた。

日本でも上映されたドキュメンタリー映画『ジェンダー・マリアージュ ~全米を揺るがした同性婚裁判~』の題材となったカリフォルニアの「提案八号」が、連邦裁判所に持ち込まれた際は、実際勝ち目があるかどうかは誰にもわからなかった。連邦最高裁でもしも同性婚が否定されてしまえば、それを覆すのには長い時間がかかる……皆提案八号は違憲だと信じながらも、そのことを心配していた。

わたしは個人は「宗教団体の力の強いアメリカでは、連邦レベルでの同性婚の実現は難しいに違いない」と考えていた。自分にとってもっとも関係のある「婚姻の効果」は「移民法上の権利」だったのだが、それは連邦法上の管轄なため、「自分が生きている限り、同性婚によってビザを取るなんて夢のまた夢だし不可能」だと考えていた。←彼女ができる気がしなかったとかそーゆー話ではなくw

これは、なにもわたし一人が悲観的な発想をしてその結論にいたったわけではない。周りの友達も同様の予想をしていたし、メディアでもそんな分析がされていた。そういうのに影響されて、わたしも「きっとダメだろうな」なんて思っていたのだ。「まだまだ時間がかかるだろうな」と。

オバマも、クリントンも、ずーっと同性婚に関しては、言葉を濁してきた。「平等はもちろん大事だし、そりゃ差別はよくないけど『同性婚』は……ねぇ……それぞれの州を尊重して……ねぇ…」みたいな雰囲気が漂っていた。

yuichikawa.hatenablog.com

↑参考記事

でも、変わった。

今思い起こすとまるで夢のようだ。

未来についてなんて、誰もわからない。

アメリカで暮らす一人のレズビアンとして、LGBTニュースを追ってきたここ数年間で心底痛感した。「どんなに訳知り顔の評論家も、未来を予測することなんてできっこない」と。そしてこれはLGBTに限ったことではない。社会は変わる。わたしたちが変える。どんなに無理そうに思えても、どんなに絶望しそうになっても、わたしたちひとりひとりが理想のために団結し、力を合わせれば、きっと「革命」は実現できる。


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