#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

「この目で見るまで信じない」→「この目で見たから信じる」が危険な理由

鏡に写すと形が変わる!という例のコレを作ってみました。

考案者は、明治大の杉原厚吉教授です。 Kokichi Sugihara's Homepage (Japanese)

軽い気持ちで作ったのですが、やっぱり面白い。

わたしはもともとマジックとか錯視とか、不可能物体的なものが大好きなのですが、最近では、立体の錯視や、動画での錯視などがどんどん出てきていて、ものすごく面白いです。また、そういう一見ありえなく思えるような立体が、3Dプリントで手に入ったりもするので、不思議グッズ好きにはホントたまらない!

というわけで、本日は、しばしペーパークラフトに興じておりました。やっぱプリンター修理してよかった♪他にもいくつか作ったので、今度紹介しますね!

しかし、ここで痛感するのが、以下に、わたしたちの脳が、そして五感が騙されやすいか、ということ。杉原教授はウェブサイトでこう書かれてます。

目の錯覚とは、対象が実際とは違うように見えるだけでなく、本当はこうですと教えられた 後でも、やはり違って見えてしまう現象です。一方、勘違いの場合は、 本当のことを教えられれば修正できます。そこが、錯覚と勘違いの違いです。 不可能モーション立体は、回転してみて本当の形が わかった後でも、回転を元に戻すと、また違った立体が頭に浮かんでしまいます。つまり、 教えられても直りません。

http://home.mims.meiji.ac.jp/~sugihara/impossibleobjectthinking.html

つまりね、「頭ではわかっているはず」なのに、それでも騙され続けてしまうんですよ、わたしたちの脳ってやつは……!これは、可愛い女の子におねだりされると、何にもならないとわかっているのに、ついついその気になっていろいろお金を使ってしまったりする現象と関係ありますかね?

よくナンパや説得術として使われる「イエスセット」とか「返報性の法則」とか、そういう心理学的なルールというのも、わたしたちの思う以上に、強くわたしたちを支配しているのだろうな、と思う。自由意志で選んでいるようで、全然そんなんじゃないんですよ、多分。

マジック(手品)とかもそうです。わたしはマジックが好きなんですが、「ミスディレクション」といって、相手に特定のカードを引かせたり、一定の方向を向かせたり、というのは、意外と簡単に出来るものなのです。虚偽の記憶を植え付けることとかも、結構簡単に出来るって実験ありましたよね。「覚えてる?あの時、あれしたよね?」的なことを繰り返し語ることにより、いつしかそれが自分の記憶になったり。逆に都合の悪い記憶は脳から消えます。占い師が使う「コールドリーディング」というテクニックもそうですね。説明されると「そんなのに騙されるわけないじゃん」って思う人が大半だと思いますが、現実には、コロッと騙されるんです。記憶も五感も簡単に書き換わるし、直感とか、頼りになるようでいて、実は当てにならないんです。

「確かにこの目で見たから」「自分で体験したから」と言っても、間違いは実は多い。でも、多くの人は、自分の五感をなぜか何より信頼しきっているから、「いや、自分も実際体験するまでは信じなかった」とかいって、トリックに簡単に騙され、思い通りに操られてしまうんです。もう、それは絶対にそうなるものなんです。

「いやいや、次こそは絶対に騙されるもんか!」と片意地を貼って、精一杯目を見開くのではなく、「自分は騙されやすい」と認め、「自分の直感や五感や記憶力はあてにならない」ということを前提に、対処方法を考える方がよい気がしてます。

「オルタナティブ・ファクト」だの「フェイク・ニュース」などが連日メディアを騒がせ「何が真実なのか」がこれまで以上に問われている今だからこそ、そんなことを思いました。

↑五感や記憶を含む「体験」のあやうさについては、こちらもわかりやすくてオススメです!

トリック立体 キットBOOK

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へんな立体―脳が鍛えられる「立体だまし絵」づくり

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だまし絵のトリック―不可能立体を可能にする (DOJIN選書34)

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yuichikawa.hatenablog.com

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4500RTされてわかった、フェイクニュースが勝つ理由

今、わたしのツイッターの通知欄が過去最大すごいことになってます(^_^;)

 

理由は、コレ↓

 

https://twitter.com/yu_ichikawa/status/837344535176867840  

 

これね!

 

んで、大量にリツイートされて気づいたことをば!

 

タイトルは大事

 

こちらで紹介させていただいた物件ファンの元々の記事を見た時点で、ん?と思ったんです。 

 

f:id:calibaby:20170304181435p:image

 

 わたしね、はじめにこの記事見た時、え、何?無償で写真撮ってくれとかそーゆーの?ってちょっと構えましたもん。

 

結局「写真撮る人にオススメの珍しい暗室付き物件ですよ!」ってことなんだけど、タイトルとか書き出しでそれが伝わってこない。

 

んで、この記事自体、拡散希望を出しているんだけど、ブクマで見ると、29ブクマくらいなんですよね。オリジナルのタイトルにパワーがないので、多分それほど拡散してないのだと思う。

 

自分は分かりやすく何の話なのか、メリットや期限が迫っている感などの文言を交えてツイートしたら、すごい拡散したので。ぬおー!と思った。

 

ツイッターは、反応を取るための練習所になりそう。

 

皆意外とじっくり読まないし、リンク先にも飛ばない

 

もうひとつはですね!この物件に興味があってリツイートしてる人たちも、本当にこの物件のことを調べる前に、とりあえずツイッター内で読める情報量だけを元にリツイートしたり、リプしたりしてるんだなーと。当たり前かもされないんだけど、自分のツイートでそれが起こってるのは不思議な気分でした。

 

今回紹介した物件ファンというサイト自体、東京R不動産の掲載物件を転載して紹介しているだけなのだけど、実は、この東京R不動産のページからはこの物件は外されていたのね。掲載が2日とのことなのですが、4日にはもう外れていたのです。

 

なので、こんなつぶやき↓をしたのですが。。。

 

 

こちらはほとんど拡散されていません。

 

もしかして、わたしのツイートを回している人々の中では、まだ、「富ヶ谷の暗室付き物件」は、貸し手を探している状態なのかもしれません。

 

フェイクニュースが広まるわけだ

 

んで、思ったこと…今回はこれが、暗室付きとか、カメラの件だから無害ですな、これが重大な政治的な話とかだったら?もし、わたしがキャッチな言葉でソースの曖昧なデマを流してしまい、その後でその誤報に気づいたら?

 

訂正を出しても、はじめのバズったツイートほどには広まらなかったら?ゾッとするけど、そーゆーことは普通にこの世でいくらでも起こってるんだろうな〜と思いました。

 

デマとかフェイクニュースが広まる力学とかも、こんな感じなのかなーとゾクゾクしましたよー(今回の件は「デマ」とは異なりますが!)。

 

フェイクニュースとかって、戦略的にシェアされやすいタイトルをつける天才なんだろうな……。

 

 

 追加:管理会社さんから、連絡をいただきました!

 

 

また記事にもしてくださいました!ありがとうございます!

 

 

 

 

 

電子書籍を作ってみるよ!

こんにちは!ブログ記事単位ならバンバン書けるけど、本一冊とか書くのは大変っぽいイチカワユウです。

 

最近……といってもここ数年か、電子書籍流行ってますね!

 

自分の読書もかなりの割合が電子書籍です。紙の書籍が電子書籍化されている場合もあるし、ブロガーさんたちの自費出版的な電子書籍も、好きで結構読みました。

 

面白いんですよ〜。ブロガーさんとか、友達の書いた本を読むのは。おお!そんなコト考えてたのね!ってなる。今まで知らなかったその人の側面が見える感じですね。

 

今度、自分も作ってみようと思います。中身は……考え中。

 

乞うご期待っ。

100円で学べる!「わかりやすい文章」の書き方

文章力は、何で決まる?

文章力とか文章のうまさについて考察しているブログをたまに見かける。

わたしは、それは結局「何を目的にしているの?」ということにつきると思ってる。目的を果たすために、最適な文章が、「よい文章」なのであって、その定義は、当然コンテキストによって異なるんですよね。

たまに「目的はない」とか言う人がいるけど、それはその人が目的を意識してない、もしくはわかってないだけであって、どんな文章にも目的はある。その目的を意識しないで、闇雲に「うまくなろう」としても難しい。何を目指すのかわかってないのに「とりあえず『強く』なろう」みたいな感じ。「強くなろう」っていってもどういう場面でどうなることが「強い」なのか定義されてないと、射撃を練習するべきなのか、空手を始めるべきなのか、瞑想を始めるべきなのか、わからない。

わたしがブログで目指す「よい文章」

わたしがブログを書く上で心がけていることはというと、一にも二にも「わかりやすさ」です。あと、言文一致というのも結構意識してる。

もちろん記事によっては「ストレス解消」とか「とにかく辛いのでこれを吐き出させてくれ」って時もありますよ。あと、詩とか創作っぽい場面では、「わかりやすさ」じゃないものを優先させることもありますね。でもわたしにとっては、ほとんどの場合「わかりやすくてなんぼ」なんですよ。

「人間心理は複雑なもの」うん。知ってる。「サクサク割り切れるものでもない」そうだよね。「わかりやすくしてしまうことは、時に危険」うんうん、それもそうだよね。でもさ。

せっかく魂を削って書くのだから、わたしは「あなたに」伝えたい。

そのために、一番伝わりやすい方法を、手に入れたい。

過度に単純化して、本質を見失わせるのではなく。

無駄にもったいぶるのでもなく。

誠実に、シンプルに。

わかりやすい文章を書きたいんだ。

というわけで、読みました。これ。(前置き長いwwww わかりやすい文章の法則に反しているー!)

この本は、とにかく具体的な点。

「文章を短く」とか、「主述の呼応」とかよく聞くけど、具体的にはどういう意味なの?どうすれば文章が短くなるの?って分からない人も多いと思う。

この本は、そこが具体例とテクニック付きで解説されているので、「ああ、こうすれば、文章短くなるのね」ってわかる。

正直言って「大発見!」というのはなかったし「よい例」として挙げられているうんうん、あったね〜!改めてこうして頭に入れておくといいね〜って感じ。

まっ、あと、この本99円ですからね。

100円でお釣りがくるなら読んでおいてもよいでしょう。

ブログに限らず、人に伝える力とか、文章で説得できる能力ってものすごく大事だと思うので、今後、意識して鍛えたいところ。

実は、最近文章術の本を山ほど読んでいるので、徐々にレビューしていきますね!

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伊賀泰代『生産性』読みました!

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

わたしは、同じ筆者による『採用基準』に相当影響を受けています。

『採用基準』は筆者が長年勤めていたマッキンゼーでの経験を元に、「リーダーシップ」の重要性について述べた本でした。それに対して、こちらの本『生産性』でははリーダーシップと並び、外資系企業では重視されるにも関わらず、日系企業ではあまり重視されていない/誤解されていることが多い概念「生産性」について述べています。

で、今回のテーマ「生産性」とはなにかというと、ズバリ、付加価値額を投入資源量で割って計算するものですね。投入した資源に対して、どれだけ付加価値がついたか?という仕事におけるROI的な概念かも。仕事の量とか、速さとか、質そのものではなく「投入資源量に対して」の付加価値を見るというところが大事なんですね。

付加価値について

付加価値について、誤解してる人が多いのでは?と思うのだけどその通りだよなーと思ったのは以下の箇所。

付加価値が上がったか下がったかを判断するのは、企業ではなく消費者

今までよりはるかにいい商品になった!」と供給者が考えても、それだけの価値を消費者が感じなければ、価格を上げることはできません

プレスリリースとか見てても思うんだけど、企業目線で「これがすごい!」だけ言っててもダメなんだよね……。

イノベーションについて

あと、生産性をドカンと挙げるために必要な「イノベーション」について。イノベーションというと、どうしても、技術的での大発見とかそういう印象があるが、実は非技術の分野でも「ビジネスイノベーション」というものがあり、具体的には、経営管理手法や組織運営法などマネジメント分野におけるイノベーション、ブランディングやプライシングなどを含めたマーケティング分野でのイノベーション、企画や人材育成など個人技に頼りがちな分野のイノベーションなどがあること

日本は、技術分野のイノベーションは優れているが、これらの非技術分野における、ビジネスイノベーション特に日本が遅れを取っていること。

「イノベーション」「ちょっとよいアイデア」とは根本的に異なるということ。

会議の時間について

生産性というと、真っ先に思いつく人も多いのではないでしょうか?しかし、これも目からウロコでした。

大事なのは会議の時間(=量)を短くすることではなく、会議の質をコントロール(向上)することなのです


「会議の時間を短縮すること」ではなく「会議の生産性を上げること」だという出発点に、今一度たち戻る必要がある

会議であれ残業であれ、必要なのは量のコントロールではなく、その質をいかに高めるかという発想

「できるまで頑張る!」「とにかく頑張る!」といった働き方は、往々にして精神的な高揚感を伴うため、これに慣れてしまうと、「よい仕事はできたが、たいして儲かっていない」(時には、赤字だった)、「よい仕事はできたが、組織も人も疲弊してしまった」「ひとつのプロジェクトにすべての人材リソースを注ぎ込んだため、その案件は成功したが、他のプロジェクトでは問題が噴出した」という事態にもつながります

仕事の生産性を上げ、目の前の仕事だけでなく今後の成長のための投資や新しいチャレンジもすべて労働時間内でやりきれるようになる、そうなることを目指す——そういう意識に変えていかないと、プロフェッショナルとしての成長には、常に個人生活の犠牲がセットでついてきてしまいます

伊賀さんの語り口は実に平易ですが、ポイントをついていて、ハッとさせられる。もちろん組織自体を変えるのは並大抵のことではありませんが、一人ひとりが「生産性」という概念をまずは知り、それを意識することから、日本の働き方も少しずつ変わってくるかもしれません。

保育園も過労死も……。今日本が抱えている社会問題の多くには「働き方」が大きく関わっていますからね。「生産性」という考え方を意識することで、働き方が変わり、そして社会が少しでもよい方向に変わるのなら、それは素晴らしいことだと思います。

たった一度の人生。少しでも有意義に過ごすために、まずは「働き方」を変えてみることは大事だと思います。

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

採用基準

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久々に『採用基準』も読み返そうかな〜!

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