先日オーダした、遺伝子解析サービス、23andMeの第一次結果が出た。
といってもまだ先祖データに関する一部の結果は「計算中」ということなので、一部の結果でしかないのだが、早速今見える結果を見てみて面白かった部分をレポートする。
今回見られるようになったのは、祖先データの一部と、遺伝子の生データ。
まずは先祖データから。
あらま。わたしは、どうやら、めちゃくちゃ日本人のようである。よ、予想通りすぎで驚きがない!面白い発見があるかなってちょっと期待してたのに、一切なし!一応、1パーセントくらい韓国人はいってたけど。まあお隣だから、あるよね。
ここらへん、アメリカ人の友達は皆ルーツが違うので、「わたしの先祖はーヨーロッパの、どの国が何%で、どの国が何%でーネイティヴアメリカンの何族が入っててー」みたいな話がみんな好き。それを裏づけできるので、遺伝子解析も人気だ。しかし、わたしは「まあそうだよね」ってゆー島国っぽい結果であんまり面白くなかった。そういう意味で日本では「あなたの先祖はどこから来た⁈」ってゆー「ルーツ探し」の切り口は流行らせづらいかもね……。
続いて、ネアンデルタール人率。
えええ?ネアンデルタール人って、うちらヒトとは違う種なんじゃないの?と思って調べてみたら、最近の研究で、ネアンデルタール人とホモサピエンスの交代劇は単にやっつけて絶滅した!とかじゃなくて、混血があったりもしたことがわかってきたらしい。ネアンデルタール人と、ホモサピエンスは、実は遺伝子の一部を共有しているのだ!
ネアンデルタール人などの旧人類と現生人類との間に、これまでいわれていたような深い断絶はなく、実はかなりの交わりがあったことが明らかになってきた。むしろ、別の血を入れることが人類をより強く進化させてきたようだ。
現生人類とネアンデルタール人の間の解剖学的な共通点に加え、遺伝学的研究からも両者の間に混血があったことがわかってきた。
その結びつきはかなり強く、今日の非アフリカ系の人々のゲノム(全遺伝情報)の最大3%がネアンデルタール人由来だ。人によってそれぞれネアンデルタール人由来の異なるDNA断片を持っている。そのため、現生人類が受け継いだネアンデルタール人の遺伝情報の総和は3%よりはるかに高く、最近の計算によれば少なくとも20%にはなると考えられている。
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXMZO78680150R21C14A0000000/
この記事も面白かった。
「我々の中にはネアンデルタール人がいる」独マックスプランク進化人類学研究所のスヴァンテ・ペーボ氏に聞く
わたしのネアンデルタール人率は2.9%で、平均よりやや高いようである。汗。
次に、母方の血筋を追うことでわかる、「ミトコンドリアハプログループ」。わたしはサブグループD、詳しく言うとD4b1というグループらしい。これも、日本人に多く遺伝子らしく、調べると、長寿なんだとか!へぇ……←ちょっと嬉しい。
参考:長寿の秘密!? 日本人に特異な遺伝子『ハプログループD』の謎
またハプログループD4で調べると、これは、渡来系弥生人の主体だったと考えられてるグループのよう。ふうーん。わたしの母方の祖先は、大陸から大昔に日本にやってきたのかなぁ。そう考えるとちょっとロマン。
しかし、これらはあくまで、母方で受け継がれるミトコンドリアハプログループの話であり!父方のルーツはわからない。父方のルーツは、Y染色体によって受け継がれるが、わたしは女性であり、Y染色体を持ってないから。自分の父方のルーツを知るためには、父親か弟の遺伝子解析を元にするしかないらしい。なるほどね。
とりあえず、自分一人の情報については、以上。データベース上でどこに位置するのかと言ったことは、解析に数日かかるようだ。
さて、次は、遺伝子生データを元に、気になる「健康情報」や、様々な体質について見ていく予定。
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