映画『リリーのすべて(The Danish Girl)』にも出演しているアンバー・ハード(Amber Heard)が、セクシャリティーについて語りました(参考記事)。
アンバー・ハードは2010年にカムアウト。当時女性のパートナー(アーティストの Tasya van Ree)がいたためか、メディアでは「レズビアン」としてとらえられていた気がしましたが(参考記事)、実際には、アンバー・ハードは「自分で自分にラベルを貼りたくない。かつては男性ともつきあったけれど、今は女性とつきあっている。愛する人を愛するだけ」というような発言をしてました。←なんかこういうのってバイセクシャリティーがいかに「消されるか」のよい例ですよね。その後、共演がきっかけで知り合ったジョニーデップと交際をはじめ、2015年に結婚しました。
異性と結婚したわけで、外形的には「異性愛者」として社会に埋没することも可能なのですが、アンバー・ハードは自らのセクシャリティーについて沈黙するつもりはなさそうです。『リリーのすべて』は、性自認とトランスジェンダーに関するお話でしたが、アンバー自身は、性自認ではなくバイセクシャルだという性指向の面で、多くの偏見を経験してきたからです。
「よい方向へと変化を起こすためのたった一つの方法は、人をありのままに受け入れること。偏見や本能的な恐れに負けしまうのではなく、表面上の要素ではなく本当にその人を見ること。人々は、それに触れてそれに慣れることによってのみ、「大丈夫」になるのです」
「これまでにも言ったことがありますが、偏見に対する解毒剤は「教育」なのです」
意外と真面目なアンバー・ハード。素敵です。「男と結婚して、ノンケに戻った」とかレズビアンの世界でもよく言いますけど、それって間違いで、本当は、異性と結婚してもバイセクシャルはバイセクシャルのままなんですよね。