クロエ・グレース・モレッツの出ている『Greta』を観たので感想書くけどネタバレあるよ!!
映画『GRETA』あらすじ
ニューヨークで友人のエリカ(マイカ・モンロー)とルームシェアをしながら、ウェイトレスとして働いているフランシス(クロエ・グレース・モレッツ)。地下鉄でハンドバッグの忘れ物を見つけたフランシスは、中に入っていた身分証明書を手がかりに持ち主グレタ(イザベル・ユペール)の元にバッグを返す。グレタはフランス人のピアノ教師で、どこか風変わりな年配の女性だったが、夫は亡くなり、娘はパリにいるという。最近母親を亡くしたばかりのフランシスはグレタと友情を深めていく。
Movie Review: Greta (2019) https://t.co/n4M8ZMxMHo pic.twitter.com/IhEeFaXH1Z
— Alyx Reid (@Alyxwrites) March 12, 2019
そんなある日、グレタの家で、自分が見つけたハンドバッグと全く同じバッグがいくつも用意されており、それら全てに身分証明書と、少女たちの電話番号のメモが入っていることを知ったフランシス。いったい何のために……?
エスカレートしていくグレタの執着心と、徐々に明かされていく彼女の危険性。フランシスは逃げきれるのか…?
‘Greta’ Trailer: Isabelle Huppert Is Obsessed With Chloe Grace Moretz https://t.co/zyNOvIcaVR pic.twitter.com/H8G1S19HKy
— The Playlist 🎬 (@ThePlaylist) December 20, 2018
映画『GRETA』予告編
映画『GRETA』感想(ネタバレあり)
ポテンシャルはあったと思うのですが、かなりB級の作品。最後の方はちょっとダレました。ライフタイムムービー感(←火曜サスペンスっぽいといえばいいのか。にしても火曜サスペンス自体も、2005年に放映が終了しているらしいので、そろそろこのたとえも通じなくなっていく…ひぃっ!)はんぱない。脚本が甘く、なぜグレタがフランシスにそこまで固執するのか?なぜフランシスが、グレタに惹かれたのか?などが、わかりづらいです。
いっそのこと、ここに「恋愛要素」があるのならば、まだ納得しやすいんですよね!大人の事情で書き込まれていないけれども、実は、グレタとフランシスは出会った後、肉体関係を持ったが、深入りする前にクロエは別れを切り出し、その後ストーカー化したグレタ……という方が彼女の執着の理由はよく理解できます。←妄想です。決して百合展開を希望するから言ってるわけじゃなくてね!それくらい「濃い」んですよ。2人の仲良く鳴り方も、別れてからの執着も。なんか、手と手を添えるシーンなんかもありますし。
Isabelle Huppert becomes Chloë Grace Moretz's worst nightmare in Neil Jordan's #Greta. Watch the trailer: https://t.co/HtSnQ8m8O2 pic.twitter.com/ic7gP1jHnr
— IndieWire (@IndieWire) December 20, 2018
もちろん、年齢差的にこれは政治的に正しくないので、映画からはごそっと削除したために分かりづらくなっているのか……?とかね。まあないない。妄想。ありえないですよね。わたし自身も親子ほども年の差のあるカップルものは苦手です。落ち着け。
ま、一応、映画の中では、答えは用意されています。フランシス→グレタの前半の異様な懐き方は、母親を亡くしたことと、慣れない大都会ニューヨークでの生活、そしてグレタ→フランシスの執着は、「孤独」に加えて異常に完璧主義な性格というのと、娘を虐待して、死まで追い詰めた…?という過去が「理由」です。でも個人的には、どうもそれらの理由付けでは説得力が薄い気がしたんですよね……。結局「グレタヤバイ奴」ということですべてをこじつけているのですが、もっとこう、丁寧に描くことはできなかったのかな?
また、最後にルームメイトのエリカが登場するシーンも、その瞬間は(20秒くらい前から予測できましたが)「お!」と思わせる要素はありましたが、突っ込んで考えると「いやいや、どうやってそのバッグを手に入れたん?」とか色々謎が残ります。グレタを追跡していたのかもしれませんが、ちょっと都合がよすぎるように思えます。それにしても、エリカちゃん可愛い!←『イット・フォローズ』の主演だった彼女です。
映画『It follows』観た〜。
— イチカワ⛈️アメリカで働くレズ (@yu_ichikawa) September 9, 2018
90年代のノスタルジックな背景にクラシカルなホラー。性感染症のメタファーとも思える恐怖の描き方はなかなか心理的で面白いが、結局「布を被せると見える」「銃で攻撃できる」などはアメリカ的。怖さの正体にちゃんとした説明がないのが残念。
ということで丁寧に観ると不満が残るのですが、まあクロエ・グレース・モレッツを大画面で鑑賞したい向きにはピッタリです!
映画『GRETA』評価
- B級度 ★★★★☆
- イザベル・ユペール怪演度 ★★★★☆
- クロエ可愛い度 ★★★★★