photo by nayukim
わたしはしっかり押せてカチャカチャ音の出るキーボードを愛しています。しかし、現代はパソコンもスマートフォンも、押し心地の悪いないタッチパネル全盛期であり、カチャカチャキーボードはどんどん姿を消しつつあります(哀)
スマホもそう。小さいながらもカチャカチャ感のあるミニキーボードが特徴だったブラックベリーは、完全にタッチスクリーンのスマホ勢に負けまして「あの人は今」状態です。
しかし!つるつるかつホームボタン以外押しがいのないiPhoneも、キーボードをカスタムすることで、まるで、タイプライターや昔のパソコンのような重々しい「カチャカチャ音」を出すことが可能なのです。iPhoneのデフォルト音も、乾いていて粒がそろっていて気持ちいいといえばいいんですが、もう少しメカニカルかつ存在感のある音を選びたい方にはおすすめです。
というわけで、どこまで需要があるかわからないのですが、ここでは、その方法を紹介します!
用意するもの
- iPhone
- アプリ「Keyboard Sound」
やり方
AppStoreから、「Keyboard Sound」と検索してアプリをインストールします。
キーボードのテーマと、音を選びます。レトロキーボード風の外見があったらいいんですが、残念ながら、微妙なのしかないですね。
タイプライターの音や、コンピューターキーボードの音をアンロックするためには 150円くらい必要です。コンピューターキーボードの音(Computer_Keyboard.mp3)は、ちょっと高めの金属的な音で、タイプライターの音(Typewriter.mp3)は、もう少し低く、落ち着いた温かみのある音ですー。他には、Click_04.mp3とかもおすすめです。
設定画面から、一般、キーボード、キーボードの追加で、サードパーティのをキーボードのところからSound Keyboardを追加します。このとき、フルアクセスを許可する(Allow Full Access)ことを忘れないでください!
これで、どのアプリを使っているときでも、入力画面で地球儀マークを押していくと、Sound Keyboardが出てきます。このキーボードを使って打ち込んでいる時は、自分で先ほど選んだアナログなカチャカチャ音が楽しめます!
注意点
このように、カチャカチャ音マニアを楽しませてくれるSound Keyboardなのですが、注意点がいくつかあります。
##### 英語のみ
まず致命的なのはこれ。このキーボードでは、日本語入力がサポートされていません。ちーん!まあ、多くの場合、英語キーボードと日本語キーボードの二つをインストールしているので、こちらはあくまでサブのキーボードとして、「英語や半各英数を入力するとき」用のキーボードとして使ってください。
##### オートコレクトが効かない これは、そもそもオートコレクト(自動でスペルミスを修正してくれる機能)を使っている人のみに関係あることなのですが、このキーボードでは、オートコレクトが効きません。普段オートコレクトに頼り切りだったわたしがこのキーボードを使ったらすごいことになりました。もちろん、「正しいつづりをしっかり覚えたい」という人には逆にオートコレクトない方がよいのかもしれません。オートコレクトで勝手に変換されてしまうようなイケナイ言葉とかも打ち放題です!
キーの反応速度が微妙に遅い
これは入力をつかさどるアプリとして一番致命的かもしれません。バシバシ打っていくと、コンマ何秒遅れて打ち込まれるような微妙な遅れがあります。
##### タイプする内容が全てキーボード開発者にわたる可能性
これは、特にこのアプリに限ったことではなく、他の絵文字系アプリなどを含むすべてのサードパーティー系キーボードに言えることなのですが、このキーボードを使って打ち込んだ単語はすべて開発サイドに開示されてしまいます。ユーザー数は莫大な量に上るし、個人的な不利益はほぼないに等しいとわかっていても、プライバシーの観点からはちょっと気持ち悪いですよね。
……ということで、いろいろあるKeyboard Soundなのですが、それでもよいっ!というカチャカチャ音マニアはぜひお試しください。
……って、今回の記事誰かのお役に立てたのかしら?