クリスとジョーは完璧に見える家族でした。
「ジョーほどかっこよい人はいないと思いました。彼と一緒に家族を作りたかったのです」
結婚した2ヶ月後にはクリスは妊娠。2人子どもを産み、結婚5年後には3人目の女の子を妊娠しました。その頃、クリスは、自分の心のなかの何かに気づきました。その子は残念ながら死産だったのですが、クリスはこれをきっかけに「自分に正直にならなければ」と気づいたそうです。もしかしたら、これは、心のなかで夫と家族を裏切っている自分への罰なのかもしれないと。
そこで、真実がどんなに辛いものであっても、告白しなければならないとクリスは心に決めました。
オプラ「その秘密とは何ですか?」
クリス「私がレズビアンだということです」
オプラ「どうして気づいたのですか?」
クリス「私は女の子を妊娠してて……。私は今まで女性の仲のいい友達がいなかったんです。ある意味で、女性と親しくならないようにあえてしていたと思います」
オプラ「なぜですか?あなたは恐れていた」
クリス「そうかもしれません。……まだジョーと会う前に、昔1人女性とつきあったことがありました。そして、こんなのが続くのなら、わたしはレズビアンではいたくないと思ったのです。わたしは自分が選べると思ったのです」
オプラ「どういう意味ですか」
クリス「そしてとても神経症的な関係で、私はそういうつきあいはしたくなかったのです。そしてそれが女性との初めての経験ですぐに終わってしまったので」
オプラ「結婚してからいきなりゲイになったって話はあまり聞いたことがないのだけど?いつも思っていたのに抑えていたの?それとも初めて感じたの?」
小さい頃からいつも感じていました。レズビアンがいるなんて知らなかったけれど、いつも女性が好きだったし、ラブレターを書いていたし」
クリスが、ジョーにカムアウトした時、夫のジョーはとても理解がありました。それはなぜだったのでしょう?
ジョーなぜなら、僕自身ゲイだったからです!」
観客「ざわ……ざわ……」
オプラ「いつから知っていたの?」
ジョー「子どもの頃からです。」
↑動画はこちらから。観客が結構驚いているけど、わたしは結構あるあるな話がする。わたしも自分でレズビアンだとはっきり自覚する前には、何人か彼氏がいたのだけれど、結構ゲイゲイしい子ばっかりとつきあっていた。わたしよりもよっぽど美容やファッションに気を使っていて、眉毛の手入れが完璧だった、彼とか、モデルに応募したいから写真撮って!と言われて借りた一眼レフで撮ったりしてたイケメンの彼とか。一緒に大学のLGBTサークルに入ろっか?という話もしたことがある。彼らとは今連絡を取っていないが、誰かがもしもゲイでも驚かない。
もしも時代が時代なら、わたしは彼らのうちの誰かと結婚し、子どもを産み、時々は女性に恋をしながらも、上辺はそれなりに仲良くやっていたかもしれない。そんなパラレルワールドのことを考えると、なんだか怖いけど面白い。