占い師のテクニックに興味を持ってたことがある。そのひとつに、人の悩みは、健康問題、人間関係、お金の問題の誰かだから、あとはその人のライフステージやステータスに合わせてかまをかけるとよい、みたいのがあった。
クィアの悩みも結局同じ。
身体に対するケアが必要かどうかは個人差があるものの、結局マイノリティであることの受容やそれに伴うメンタルケアという意味では健康問題であり、どのようにカムアウトしたり自分のコミュニティを見つけていくかという意味では人間関係であり、それによって親と縁が切れたとか就労に困難があれば金銭問題、となる。投薬や外科的処置が必要な場合ももちろん金銭的な問題にはなる。
なるほど悩みはこの3種類だよなだと思うと同時に、これらはつながっているよな、とも思う。
病気だったり健康不安があれば、治療費とかお金の問題に直結するし、お金がなくなれば周りの人に迷惑をかけたりで人間関係にも影響が出てくる。逆に健康だとしても、人間関係でストレスを抱えたり、貧困によって充分な栄養や運動ができていない場合、それらのせいで健康を失ってしまうこともあるだろう。
若い時は健康と人間関係がしっかりしていれば、お金はそんなになくてもなんとか楽しく暮らせる気がする。しかし年を取るとどうしても健康に問題が出てきてそれに対処するために医療費は必要なので「お金」が不可欠になる。
お金で解決できることばかりではないけれど、お金がないといろんな問題が生まれてしまう。
普段、資本主義には飽き飽きしているはずなのに、生活の隅々にまでお金が浸透してしまっている。