ヨガは長い間、カウンターカルチャーや、ヒッピーっぽいものだった。しかし、近年では、メインストリームカルチャーに定着した感がある。それは寿司がかつては「アジア料理」であり、エキゾチックだったのに対して、ブームを経て、今ではすっかりアメリカ人の食文化として(少なくとも南カリフォルニアでは)定着しているように見えるのと似ている。
……しかし、それでもヨガはまだ「女子ども」のものであるようだ。
ヨガの効能は男女問わず享受することができる。もっとヨガを幅広い層、特に男性に広げるにはどうしたらいいのだろう?自らもヨガを行う男であるダン・アブランソンは考えた。
男らしく、もっとアグレッシブなシンボルを持つ誰か、例えば軍人がヨガのポーズをとっているところを目にした時、人々はどんな気持ちになるのだろうか?ヨガに対するイメージが変わるのではないか?そんなアイデアから「ヨガ・ジョー」の企画は始まった。
もともとアメリカで人気のある「軍隊おもちゃ」のパロディである。
初めは、既存の軍隊おもちゃを柔らかくして、ヨガのポーズを取らせてみた。でもうまくいかない。3Dスキャンを習い、コンピューターをつかってポーズを取らせてみた。初心者にもおすすめのヨガのポーズだ。量産化には金型が必要なため、その資金は、クラウドファンディングのキックスターターで約1200万円を集めた。
今では緑色とピンク色のヨガジョーは、セットで25ドルで発売中だ。ちょっと可愛いので、デスクの上のディスプレイなんかにいいかもしれない。