任天堂が生んだ大スター「スーパーマリオ」の映画、観てきました!先週に引き続き、劇場パンパンでした!
あらすじ
ブルックリンの配管工であるマリオは、ピーチという名のプリンセス、トードという名の擬人化したキノコとともに、マリオの弟ルイージを探し、冷酷な火を吹くクッパから世界を救うためにキノコ王国を旅します。
感想
公開週に映画館に行ったところ、明らかに「マリオ効果」で混み合っているのを感じたし、周囲でもよい評判だったので、予定にはなかったのですが、急遽鑑賞することに。大して期待してなかったし、特にマリオ大好きというわけでもなかったのですが、冒頭から自分の中に埋め込まれている「任天堂キッズ」が反応するのを感じました。子供の頃妹とやりまくったスーパーマリオやヨッシー、大人になってハマったマリオカート、それにドンキーコングやスプラトゥーンまで、任天堂のキャラクターが惜しみなく詰め込まれてて、ゲーム内のアイテムも見覚えあるのが高画質なCGでどんどん出てくるし、プレイ動画っぽいアングルや動きだったり、音楽もすべて「マリオ」で育った世代のツボを押しまくる感じだった。もちろん子供もたくさんいたし、親子で楽しめる映画だと思う。
筋書きも「クッパに囚われたピーチ姫をマリオとルイージが救う」ってのから、「クッパに囚われたルイージを救いに行くマリオをピーチが助ける」って現代的なアレンジがされている。
映画にありがちなんだけど、そもそもの主人公であるマリオが結構情けないというか、体も小さいし弱いし、ビジネスの才覚もなく、弟とは大の仲良しだけど、そもそも安定した仕事があったのに弟を誘って独立したことで父親からも「弟の足を引っ張るな」みたいなことを言われて、ふてくされて部屋でビデオゲームをしちゃうような、ちょっと感情移入しやすい設定なのね。というか、口ひげをはやしているからおっさんっぽく思ってたけど、実際にはマリオとルイージって何歳の設定なんだろう?
そんなよわよわマリオをトレーニングするのが、ピーチ姫なんだけど、まず佇まいはおなじみのピーチ姫だけど、声が低音で(映画中から誰が演じているのか気になりまくっていたけど、アニャ・テイラー・ジョイちゃんでした!)、マリオに様々なムーブを教えたり、バイクを乗りこなしてレインボーショートカットを爆走したり。登場人物としては男性キャラが多いのだけど、ピーチ姫のキャラが立ってるために(プラス、マリオがヘタレなため)、あまり男性中心主義的な感じがしなくてよかった。
物足りないのは、ストーリーが単純だったこと。まあゲームの世界とあまりかけ離れた人間ドラマがあっても混乱したと思うけど、ブルックリンで配管工をしていた時のマリオの家族や仕事仲間との関係や弟との関係などもう少し丁寧に書いてくれたら家族愛的なところももっと感情移入できたと思う。わたしはノスタルジア込で評価高めにあってるけど、マリオを知らない人、任天堂のゲームを全然知らない人、あとは、ある程度感受性が大人びてきたハイティーンの子供などはどう評価するのかとても気になる。
評価
まだ日本公開されていない現段階(米国時間4月15日)で、世界的な興行収入が$659Mオーバーと、めちゃくちゃ売れています!批評家スコアはそんなによくないのですが、オーディエンススコアはよいです!てかこういうエンタメ作品て批評家の評価より一般大衆にウケてなんぼだと思うので気にしないで!
- ゲームを活かしてる度 ★★★★★
- ストーリー度 ★★★☆☆
- マリオやりたくなる度 ★★★★★